(Sep. 2020)
道草の探究 #03 異人として
フィールドワークの経緯
友人知人9名に、道草の記憶についてのインタビューを行った。その中で、「ベロベロおじさん」「芋虫おばさん」など、登下校路に現れる名物おじさんおばさんの話が聞かれた。たしかに、地域には(いや学区ごとにといった方がいいかもしれない)、名物おじさんおばさんがいたように記憶している。
おじさん、おばさんは何者なのだろうか。まずそのようなことを考えるわけだが、一つに大人であるということがある。子供が知らない大人。子供にわかりえぬ彼らは異人であるといえる。
では、ぼくたちが今、その登下校路に赴いたら、その関係の中で、写真は何を捉えるのだろうか。
それを試みるフィールドワークである。友人2人とともに、ぼくの通った登下校路を歩いた。